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心理・行動経済系

選択肢が3つあると多くの人は真ん中を選ぶ心理

更新日:

こんちは!

たっつんですよ。

 

「人は選択肢が3つあると真ん中を選びやすい。」

これ有名ですね!

ではなぜ人は真ん中を選ぶのか、なぜ「3つ」なのかを説明したいと思います。

 

人は納得する理由が欲しい

パソコンに詳しくないけどパソコンが必要になったあなた。下の2つのどれを買いますか?

・3万円のエントリーモデル

・7万円のスタンダードモデル

あくまでも「パソコンのことがよくわからないからどっちにしていいのかわからない。」と思って選んでください。

 

 

では次は選択肢を1つ増やします。ちなみに予算は10万円です。

・3万円のエントリーモデル

・7万円のスタンダードモデル

・11万円のハイスペックモデル

どうでしょう?
なんとなく7万円のパソコンがよさそうな気がしませんか?

実際に似たような実験が行われていますが、2択のグループは半々くらいだったのに対し、3択のグループはほとんどの人が真ん中を選びました。
この問題で言うところの一番安いパソコンを選んだ人は20%まで減ったんです。
なぜでしょうか?

それは、「人は納得できるだけの妥協の理由が欲しい」から。
3択にすることで、これが1番なんだと思えるだけの理由を見つけた気になるからなんですよ。

 

あんまり安いの買って使えなかったらどうしよう。

ハイスペックが欲しいけど予算オーバーだな。買えなくはないけど。

それなら機能と値段のバランスがとれたスタンダードモデルがいいじゃないか!

 

こんなところでしょうか。

人は自分で選びたいが、選択肢が多すぎると脳が疲れてなにも選択しなくなる

 

人は自分で選びたい生き物なんです。

自分で選んで、納得して買ったんだと思いたいんです。

 

しかし、反対に選択肢が多すぎると迷った挙句にどれも選ばなくなりやすいです。

詳しくないのに店頭に30台のパソコンがあったらどれにしますか?

「今日はいいや、帰ろう。」となりませんか?

選択肢が多すぎると脳に負担がかかって考えるのをやめてしまいがちになるんです。

 

人間って繊細!

 

これを証明した有名な実験があります。米コロンビア大学ビジネススクールのシーナ・アイエンガー教授が行った「ジャムの実験」と呼ばれるものです。

あるスーパーの入り口に、ジャムの試食コーナーを設け、24種類の試食ができるコーナーと、6種類の試食ができるコーナーの2パターンを入れ替えて、試食する人数を調べました。

 

その結果、24種類の時には来店者の60%が試食に立ち寄り、逆に6種類のときは40%しか立ち寄りませんでした。

 

ではこの2パターンで実際にジャムを買った人はどのくらいいると思いますか?

 

試食した人がジャムを実際に購入したかどうかの結果は、24種類の試食コーナーを利用した人の中で、実際に購入した人は3%しかいませんでした。

しかし、6種類のコーナーで試食をした人のうちの30%が実際にジャムを購入したのです!

選択肢が多すぎてもダメだということが立証された実験だったわけです。

 

 

まとめます。

ステーキ屋さんとかの場合、最高級A5黒毛和牛のメニューがあるとお客さんは中間の値段付近のステーキを選びやすくなります。店側としては安いステーキの注文が減るため、都合が良いですよね。

かといって30種類の肉があってもどれにしていいかわかりません。

 

もちろんすべての人にこの法則が当てはまるわけではありませんよ。

高級なお肉が食べたい日もあれば、店員さんの口がうますぎてハイスペックのパソコンを買ってしまったということもあります。

ですが、少なくとも「3択なら真ん中理論」は理にかなったものではないかと思います。

 

もしもあなたが買い物に行って3択を迫られた時、思い出してください。

「これは真ん中を選ばせたいのか?」と。(笑)

人間の心理って楽しいですね!

 

ではでは。

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