こんちは!
たっちゅんです。
いきなりですが、人からお礼やお返しを渡されたとき、「いやいや、お返しなんていらないから、受け取れないよ」というあなた!
受け取らないとあなたの評価が落ちますよ。
相手がこんな風になってます。
それから、「お返し、お礼が受け取ってもらえない」という人に、なぜそうなるか、という一例を書きます。
なぜ、人はお返ししないといけない気持ちになるのか?についても書いています。
目次
お返ししないと気が済まない
まず、多くの人間には「返報性」という心理のルールが備わっています。
返報性というのは、人が親切や贈り物をもらった時に、「お返ししなければならない」という気持ちになる心理です。
「ありがとう」の意味で使う「すみません」は「このままでは終わらんぞ!」という意味になります(笑)
アルビン・グルドナーや多くの社会学者が、すべての人間社会がこのルールを採用していると報告しているほどです。
ちなみに私はこの「お返し文化」が若干面倒くさいと感じている人間です。
いちいちお返しを求めてプレゼントをあげるわけではありませんし、「あの時あれやってやったのに」とか恩着せがましいのが嫌いなんです。
しかし、自分がなにかやってもらった時どう思うかと言われれば、「今度旅行行ったらお土産買ってこよう」、「何かあったときは力になりたい」と思いますね。
そもそも人間は昔から、「助け合って、与え合って」生き残ってきました。
個々が弱いので、狩りは何人かで行いましたし、しっかりと役割分担して生活してきました。(作物を育てる人、道具を作る人など)
それが現代社会にも受け継がれているんです。
ですから、人に何かいただいたり好意を受けたりすると、「私も恩義にこたえないと」となるわけです。
人間社会はこの「お返し文化」で成り立ってきたといっても過言ではないのです。
助け合いの心ですよ、はい。
では、そのお返しを「受け取らない」、「お返ししない」という選択肢を選ぶとどうなるのか?
お返しをしない人も受け取らない人も嫌われる
あまり好きではないですがあえて言います。
お返ししない人も受け取らない人も嫌われる傾向にあります。
「あいつはあの時お祝い渡したのに俺の時はないのか」
って思う人が多いのも事実です。
お返しする人としない人ではどちらが印象がいいでしょうか?
そういうことなんです。
なんだか文章にすると冷たく感情がない人に思われそうで恐いですが、心理学の世界ではこういった研究や実験の結果が出ているのが現実です。
よくいう「半返し」(もらったものの半額相当のお返しする)ですが、じゃー最初から半額のものでいいじゃんとか思っていた私ははみ出し者かもしれません(笑)
まあ、人間は助け合って生きてますから、返報性の心理がなかったらそれはそれで困ると思います。
もう一つ。
人間は、恩義を受けたままの状態を不快に感じることがわかっています。
つまり、お返しやお礼を受け取ってくれない場合、相手はずっと不快なままになってしまいます。
ですから、お返しやお礼は素直に「ありがとう」と言って受け取りましょう!
それがお互いのために一番いいと思います。
お礼を渡しに行ったのに「いらない!」って言われても困るしへこみますよね(笑)
人の好意はありがたくいただいておきましょう。
お返しできない状態だから人からなにかを受け取りたくない
例えば、給料が少なく、金銭的に余裕のない人に1000万の新車を買ってあげようとします。
が、さすがに受け取ってくれません。
これはなぜかというと、「不快感の解消」ができない(お返しできない)から、「そんなものもらえません!」となるわけです。
それから、恩に応えられない人は「もうこの人からは好意を受け取ってはいけない」と思ってしまって受け取りにくくなるという心理が働きます。
会うたびにご飯をおごってもらっているとか、もう恩義しかない!とかです。
そう考えると好きなあの子にご飯をおごり続けると逆効果かもしれませんね。
最悪「体が目当てかしら?」となりかねませんよ。
まあ、実際それが目当ての人もいますが。
そのような場合は、返報性のルールを知っている人間かもしれませんので、女性の皆さん、気を付けましょう!
無料試供品・試食コーナーの罠
餃子の試食はいかがですか?
では今度は返報性をうまく使ったり、場合によっては悪用しているパターンを紹介します。
「無料ですから、一度使ってみてください。」とセールスマンに言われたことはありませんか?
またはデパートによくある試食コーナー。
これらは、商品を知ってもらう、実際に使ってもらって良さを分かってもらうという理由がありますが、実はこれが「贈り物」としての効果があるんです。
もうわかりましたね?
つまり、「返報性」のルールに持ち込めるんです。
試食を食べた後、「おいしいでしょ?おひとつ買っていってはいかが?」と試食コーナーのおばちゃんに言われたとき、なんとなくそのまま立ち去りにくいと感じることがありませんか?
無料試供品を使った後、まあまあ良かったなと思っているけど購入まではなあ、ってときにセールスマンが家にやってきて、「いかがでしたか?もし気に入っていただけたなら購入されてみてはどうでしょう?」と言われて、なんとなく断りづらい気持ちになったことはありませんか?
もうあなたは「贈り物」を受け取ってしまいました。
だから断りづらいんです。
既に「なにかお返ししないと」ルールが発動しているからです。
極端な話、返報性は「余計なお世話」でも発動するんです。
なので、本当に欲しくなったのであればいいですが、そうではない場合、しっかりと断りましょう。
相手は仕事です。
まとめ
いかがでしたか?
人間は助け合って生きています。
ですから、相手の好意はありがたく受け取って、自分がなにか力になれそうなときに「お礼・お返し」すればいいと私は思います。
逆に結婚式のご祝儀を友人が10万円包んだりすると面倒くさいことになりかねません。
「こんなにもらってどうしよう」ってなってしまいます。
程々にしましょう(笑)
お礼を受けとってほしいのに受けとってもらえないときは素直にこちらの気持ちを言えばいいと思います。
「本当に私の気持ちなので、受け取ってもらえませんか?」と。
もっと言えば、「本当に不快になるので受けとってください」とか(笑)
ここまで言われて断る人はなにか事情があるのかもしれません。
今日の占いが12位で、アドバイスが「今日は、絶対に人からモノを受け取ってはいけない」と言われたのとか。
あと、返報性のルールを悪用してくる人間もいますから、このようなルールがあるんだと思うだけで騙されにくくなるかと思います。
そもそも返報性は厚意に対して厚意を返すわけですから、悪用してくる輩にお返しなんてしなくていいんです。
悪意に対して厚意を返す必要は全くありません。
ですから、なんだかよくわからん奴にすごくよくしてもらったり、なんか怪しいなと思ったら、気を付けてください。
ではでは。
参考文献のうち、おすすめの1冊です!!